停電への備えは、品物を一律に買うことではありません。人数、日数、季節、住まい、健康状態、避難や給水の見込みを確認し、家庭で使える量を決めます。ここで示す数量は一般的な目安で、災害時は自治体・避難所・給水などの最新案内を優先してください。
まず確認する数量の目安
飲料・調理用の水は、**1人1日おおよそ3L**を目安にします。最低3日分、できれば1週間分を考えます。湯せん、食器洗い、入浴、洗濯、トイレなどの生活用水は別に考えます。[1] [2]
食品は、**最低3日分、できれば1週間分**を基本にします。普段食べる食品を少し多めに用意し、食べた分を補充するローリングストックが続けやすい方法です。[1]
温かい食事をカセットコンロで用意する家庭では、カセットボンベを**1人1週間当たり約6本**の一般目安で確認します。この本数は食事用の目安で、暖房用途を含みません。コンロ本体の使用可否、換気、可燃物、建物の安全は製品と施設の案内を優先します。[1]
災害時用トイレは、**1人1日5〜6回×7日分**を目安にします。携帯トイレ、保管用の密閉袋・ポリ袋、消臭・衛生用品を一緒に確認します。[3]
人数で計算する
水は「人数 × 日数 × 3L」で計算します。たとえば1人なら最低3日で9L、7日で21Lです。2人なら18Lと42L、4人なら36Lと84Lが目安になります。飲料・調理用と生活用水を混同しないようにします。[1] [2]
災害時用トイレは「人数 × 1日5〜6回 × 7日」で計算します。1人なら35〜42回分、2人なら70〜84回分、4人なら140〜168回分です。集合住宅では、排水の確認や使用ルールが建物ごとに異なります。[3] [4]
食品と熱源を組み合わせる
食品は、加熱や大量の水を必要としないものも組み合わせます。主食、たんぱく質を含む主菜、野菜・果物等の副菜、調味料や即席スープなどを、食べ慣れた内容でそろえます。大人2人・1週間の具体例は政府広報の案内を参照し、家庭の食べる量や食事制限に合わせて組み替えます。[1]
乳幼児、高齢者、かむ・飲み込む機能が弱い人、慢性疾患や食物アレルギーがある人は、本人に合う食品を**少なくとも2週間分**検討します。常用薬、お薬手帳、補助具、療養食は食品の一般目安だけで代替せず、主治医・薬局・自治体の案内を確認します。[1] [5]
ペットは、食べ慣れたフードと水を**最低5日分**確認します。避難所の受入条件や同行避難の扱いは自治体・施設で異なるため、居住地の最新案内を確認します。[3]
発電機・医療機器・個別設備の注意
携帯発電機は屋内、自動車内、テント内、換気の悪い場所で使用しません。排気に含まれる一酸化炭素による中毒のおそれがあります。ここでは購入や使用を一律に勧めず、使う場合も製品の取扱説明書と公的な安全案内を優先します。[6]
在宅医療機器に汎用電源やポータブル電源を自己判断で接続する手順は掲載しません。主治医、機器提供元、自治体等と、停電時の個別計画を平時に確認します。電気工事や損傷した設備の修理も、個人で行わず、電力会社・管理会社・有資格の事業者へ相談します。[7]
数量を決めるときの確認順
1. 家族の人数、乳幼児・高齢者・要配慮者・ペットの有無を確認します。 2. 自宅で安全に過ごせる見込みと、避難所・給水・支援の確認先を決めます。 3. 水、食品、トイレを先に計算し、照明、通信、衛生、常用薬等を家庭に足します。 4. 消費期限、電池、容器、保管場所を確認し、使った分を補充する日を決めます。
避難情報、火災、建物損壊、浸水、健康悪化がある場合は、備蓄量の確認より自治体・消防・医療等の最新案内と安全確保を優先してください。停電中の安全行動と長期化時の切り替えは、関連する安全確保ガイドで確認できます。